海東元宝

銘は「海東元寶」。一一〇二年の海東通宝と同じく「海東」——海の東の国、高麗——を名乗る一族の銭である。海東通宝は義天の建言で一万五千貫が鋳られ、宰相から軍人にまで頒布され、開京に官営の酒店・茶店を開いてそこでの支払いを銭に限らせた。国家が店を開いてまで銭を回そうとした記録が、この緑青の小片の背景にある。

銘は「海東元寶」。一一〇二年の海東通宝と同じく「海東」——海の東の国、高麗——を名乗る一族の銭である。海東通宝は義天の建言で一万五千貫が鋳られ、宰相から軍人にまで頒布され、開京に官営の酒店・茶店を開いてそこでの支払いを銭に限らせた。国家が店を開いてまで銭を回そうとした記録が、この緑青の小片の背景にある。