NOMISMA SCHOLA

シェール・シャーのルピヤ

1540〜1545年 ・  ・ 十六世紀 ・ スール朝

シェール・シャーのルピヤ(表)シェール・シャーのルピヤ(裏)
Drnsreedhar at English Wikipedia / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons

スール朝シェール・シャー・スーリーの銀貨。出典は「最初のルピー」と記し、在位を一五四〇年から一五四五年とする。ルピヤ——サンスクリットで「銀」を意味する語に由来するこの名が、ここで貨幣の名として定まった。五年に満たない治世のあいだに定められた銀貨の規格は、ムガル帝国に引き継がれ、東インド会社に引き継がれ、英領インドに引き継がれ、いまも十四億人が使う通貨の名として残っている。国は消えたが、名前と目方は消えなかった。