NOMISMA SCHOLA

カラウシウスのアントニニアヌス

286〜293年 ・ ビロン ・ 三世紀 ・ ロンディニウム(ロンドン)ほか

カラウシウスのアントニニアヌス(表)カラウシウスのアントニニアヌス(裏)
Portable Antiquities Scheme / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

海峡艦隊の司令官から身を起こし、ブリテンと北ガリアに「帝国」を僭称した男、カラウシウス。その貨幣である。放射冠をいただく胸像に、IMP C CARAUSIVS の銘。彼は統治の道具として貨幣を使い倒し、ロンディニウム——ロンドンに、記録に残る最初の本格的な造幣所を開いた。ロンドンで貨幣が打たれた最初の時代の一枚。簒奪者は歴史に敗れたが、ロンドンと造幣の縁は、ここから始まった。