NOMISMA SCHOLA

鷹洋(戳記入り)

1887年 ・  ・ 十九世紀 ・ サカテカス造幣所

鷹洋(戳記入り)(表)鷹洋(戳記入り)(裏)
Windrain / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

中国では清の時代から、スペインのカロルス銀貨が「本洋」と呼ばれて流通していた。メキシコ独立後は鷲の八レアルがその座を継ぎ、人々はこれを「鷹洋」と呼ぶ。一八五〇年代までに、鷹洋は開港地の事実上の標準通貨になった。商人たちは受け取った銀貨に小さな検印——チョップマークを打ち、確かめた銀として次の取引へ回した。内乱の続く国の銀貨が、海の向こうでは最も信用される貨幣だった。鷲は故国の混乱を知らないまま飛び続けた。