1912年 ・ 銀 ・ 二十世紀 ・ ボンベイ/香港
一八九五年、こんどは英国もこの競争に参戦する。英国貿易ドルの発行である。ボンベイや香港で打たれ、東アジアの決済の場へと投じられた。大英帝国までがアジアの港のためにわざわざ専用の銀貨を仕立てた——それ自体が鷹洋の強さの何よりの証明だった。ポンドという通貨を持つ国でさえ、この海では銀の重さで戦うほかなかったのである。