キモン銘のデカドラクマ
前405〜前400年 ・ 銀 ・ 紀元前五世紀 ・ シラクサ

前四〇五〜前四〇〇年、キモン銘のシラクサのデカドラクマ。疾駆する四頭立て戦車にニケが冠を授け、反対の面にアレトゥサの頭部を刻む。キモンには一つの貨に三度署名した例が知られる。大量打刻は、前四一三年にアテナイのシケリア遠征軍がシラクサで壊滅した後、前五世紀末に始まった。この型の下段には武具と ΑΘΛΑ(賞品)の銘が入り、戦勝記念競技会の賞と結ぶ説が長く行われたが、競技会そのものの証拠は無い。ハーバード大学サックラー美術館の収蔵品である。