NOMISMA SCHOLA

イルトゥトミシュの貨幣

13世紀 ・  ・ 十三世紀 ・ デリー・スルターン朝

イルトゥトミシュの貨幣(表)イルトゥトミシュの貨幣(裏)
Drnsreedhar at English Wikipedia / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons

デリー・スルターン朝、イルトゥトミシュの貨幣である。この王の代に、亜大陸の貨幣から神々の像が引いていく。代わりに貨面を占めるのは、発行者の名と、信仰を告げる銘の文字である。千年ものあいだ、ここでは女神も、王も、獣も、貨幣の上に姿を持っていた。イルトゥトミシュ以後、その場所は文字に明け渡される。何を刻まないかという決定が、何を刻むかと同じだけ貨幣の顔を変えた。