NOMISMA SCHOLA

日本 貿易銀

1876年 ・  ・ 十九世紀 ・ 大阪造幣寮

日本 貿易銀(表)日本 貿易銀(裏)
Windrain / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

日本の円もまた洋銀の系譜に連なる。一八七一年の新貨条例で円が定められ、一円銀貨が生まれた。一八七五年から七七年にかけては、貿易専用の貿易銀も打たれる。いずれも開港以来、日本の港の勘定を回してきたメキシコドルに向き合うための銀貨だった。その現場となったのが大阪の造幣寮である。かつて小判を海へ吸い出された国が、こんどは自前の洋銀を仕立てて鷹洋の土俵に上がった。