NOMISMA SCHOLA

ペパン3世の銀ドゥニエ

755年頃 ・  ・ 八世紀 ・ ペパン3世(短躯王)

ペパン3世の銀ドゥニエ(表)ペパン3世の銀ドゥニエ(裏)
cgb.fr / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

751年にメロヴィング朝を廃してカロリング朝を開いたペパン3世は、754〜755年の貨幣改革で銀のドゥニエを王権の標準通貨と定めた。その銀を支えたのが、含銀の方鉛鉱を産するムル(現ドゥー=セーヴル県)で、カロリング朝の造幣銀の主要供給源になった。メロヴィングの造幣が無数の在地の名に散っていたのに対し、カロリング朝は銀鉱と造幣を王権へ引き戻そうとした。この一枚はリヨンの造幣で打たれた。